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英国王のスピーチ』英国王

December 11, 2012

英国史上最も内気で、繊細で、かんしゃく持ちなうえに、自分に自信がない内弁慶な国王の、男としてのプライドを賭けた静かなる戦い. それがジョージ6世の歴史に残るあの名演説. 第83回アカデミー賞最有力候補と目されているこの作品は、自分に自信を持つことの本当の意味を教えてくれる秀作でした. 現英国女王エリザベス2世の父親にして「王冠を賭けた恋」のエドワード8世の弟君でもある、吃音障害でスピーチどころか普段の会話にも自信を失っているヨーク公こと、ジョージ6世. この映画ではそんなヨーク公と言語障害克服を専門としている豪州人ライオネル・ローグ氏との奇妙な治療法と友情を描いているのですが、この奇妙な治療法が治療法いうよりは凄く人間味溢れた人と人の触れ合いとして描かれているので、英国王というよりは一人の人間ジョージ6世のお話として見れるところが面白いこと. そもそも考えてみれば我々の周りでも、幼い頃から自分自身に自信を持てなかった繊細で内弁慶ヨーク公みたいな人には、ローグ氏みたいにちょっと目を離した隙に戴冠式で使う国王専用の椅子に座っちゃうような、大胆に見えて実は計算高く相手に「自力で自分自身に自信を持つ」という結果に導いてくれる人が一番のクスリになるんですよね. でもこのローグ氏も自身の役者志望の叶わぬ夢を自分でも気付かないうちにヨーク公が名国王になることで満たそうとしていたり、一方でそのヨーク公は弱音を吐きながらも環境の変化で少しずつ覚悟を決めていく忍耐強さを見せていくなど、終始この2人の医者と患者ではなく、どこにでもいる普通の人間同士の触れ合いとして描いているので、この2人が絶対の信頼という絆で国難に挑む姿も自然と静かに応援したくなるんです. 特にヒトラーの演説の巧さを見て静かに闘志を燃やすジョージ6世があの名演説に挑むくだりは、無難に演説を終わらせようといった次元の低い話ではなく、一人の国王以前に一人の男としてヒトラーに負けたくないといったプライドと、例えスピーチの技術がヒトラーに劣っていても自分にはこのスピーチを聞いてくれるたくさんの友人と国民がいるという自信が徐々に言葉に表れていくんです. ナイキ エアジョーダン 19 そしてこれが静かに心に響いてくるんですよ. 当時の英国民がこのスピーチをきっかけにジョージ6世をヒトラーへの抵抗の象徴としたのも納得でした. そしてこの演説直後のジョージ6世が「ライオネル」ではなく「ローグ」と呼んだことに対してローグ氏が驚いた表情をしたのも、恐らくローグ氏からすればジョージ6世がここまで早く自分に自信を持てるとは思ってもいなかったからなのでしょう. ですから彼はその友人の頑張りに対して「陛下」と敬意を示し、その友情にエリザベス妃殿下がローグ氏に友愛の意味を込めて「ライオネル」と呼ぶ. 明徳義塾、一気の攻め 高校野球第10日 この辺りの洒落っ気も劇中で使われる格調高い音楽と一緒でイギリスらしく、本当に面白い映画でした. 深夜らじお@の映画館 もよくどもります. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.

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